太股の辺りがずっとジリジリした痺れで表面の感覚が麻痺したような感じです
2015/11/03
これまで気になりつつも診察を受けたことがないのですが、左脚の、特に太股の辺りがずっと痺れています。ジリジリした痺れで表面の感覚が麻痺したような感じと言えばいいんでしょうか。
原因などがまったく思い当たらず、もしかしたら若い頃からずっとそうだったのかもしれないのですが、気にし出してから症状が無くなることはありません。一応、日常の生活には大きな支障はないのですが、不安が大きくなったのは10年ほど前にぎっくり腰をして痺れの度合いが少し酷くなったような気がすることです。これらが関係あるのかどうかはわかりませんが、腰やお尻周りの痺れが残った分余計に痺れを実感するようになったのかもしれません。
今はお風呂に入った後にストレッチをしたり、痺れる部分を軽く揉みほぐしたりしているのですが、これが良いのかどうかあまり確証がないままやっている感じですね。素人のイメージだけで考えると、針なんか効きそうな気がしたりするのですが、果たしてどうなんでしょうか。単なる血行の軽い障害なのか、どこか他の原因から来るものなのか、診てもらう必要があるのかもしれません。今はまだ良いですが、この先歳をとって大きな障害に繋がらなければ良いと思う次第です。
(40代・お悩み期間10年)
太股のしびれは坐骨神経痛から
太股がしびれるのは、腰から骨盤を通って足先まで通じている坐骨神経が何らかの原因で圧迫されたりしたためにおきているものと思われます。
ぎっくり腰をして酷くなったとの事ですので、骨盤周辺の関節の動きも悪くなっていると考えられます。日常生活には支障がないとの事ですが、太股がしびれたままでは不快な感じが続くと思いますので一度メンテナンスに行かれると現状も分かるので良いと思います。
当院には鍼治療は残念ながらありませんが、痛みを早く取り除くには有効だと思っております。
当院ではしびれの原因になっている筋肉がどこにあるのかを検査と触診で探していき、痛みが強く出る部分を痛みの引き金となっている(トリガーポイント)として施術していきます。
脊柱起立筋、腰方形筋、臀部などの筋肉で固くなっている部分があれば、それが坐骨神経を圧迫してしびれを誘発していると考えています。その痛みのポイントには指をあてて数ミリ押し込むように圧をかけて10秒ほど静止してすっと離す手技を何回か繰り返す事で痛みを緩和していきます。けっしてグリグリと力づくで筋肉の繊維を痛めてしまうようなことはしません。
あとは、腰の可動域を広げるために骨盤調整もおこなっていきます。こちらもバキバキと骨を鳴らすようなものではなく、骨盤の中央の仙骨に指を当てて、腸骨を反対の手で持ち、数ミリ引き離すような手技をかけていきます。とてもソフトなので受け手側には痛みなどはありませんが、施術後は可動域も広がるのが実感できます。
基本的にはお尻(臀部)の筋肉をしっかりほぐしていく施術になります。ガチガチに固くなっていると押さえた時に痛みはありますが、ほぐれてくると痺れも緩和してくるはずです。
最初の一歩は勇気がいりますが、体の調子を整えるために前進していきましょう。