子供が生まれ毎日の「抱っこ移動」で左の股関節に痛みが出るようになりました
2015/12/02
日常や仕事において、重い物を持ち運ぶという習慣がほとんどなかったためか、子供が生まれて毎日抱っこでの移動に身体が耐えきれなかったようです。主に左半身で子供を支えていたため、左の股関節に負担がかかってしまい、痛みが出るようになりました。
酷い時は、しばらく休まないと歩けないほどの違和感を感じ、このまま歩行ができなくなるんじゃないかと不安になるほどでした。16キロまで体重が増えた子供を抱えて2〜30分ほど歩くこともあり、痛みの頻度が増える一方でしたが、子育てが落ち着いたら良くなるんじゃないかと我慢をしていました。
子供が園に通うようになってから徐々に痛みは軽減しましたが、急な坂道を上がる時や長距離を歩いたりしたときは、3年経った今でも痛みが出ます。股関節がちゃんとかみ合っていないような感覚があり、軟骨がすり減っているのでは?と心配になります。股関節だけでなく膝関節も痛む時があり、左側をかばって歩くので、歩行姿勢が良くないと思います。
このまま経過を見るだけで良くなるのでしょうか。受診も考えていますが、治療をすることで良くなるのか、どんな治療法があるのか、手術をすることもあり得るのかなどが分からず、二の足を踏んでいます。
(30代・お悩み期間10年)
股関節の痛みはどうすれば良くなるのか?
お子さんの抱っこで左半分に重心をかけていたので、それが姿勢のクセになり骨盤周囲の関節が固まってしまっていると思われます。長時間同じ体勢をしておられると、関節や筋肉に余計な負担がかかるために痛みが出てしまいます。ただ大きな怪我をしているのではないので、手術することは考えなくて良いです。
このままほっておいても良くなるのか?と言う事ですが、関節が固まって可動域が制限されている可能性があるので一度受診していただく方が良いです。
当院では、立ち姿勢の状態から体を動かしていただいて可動域が狭くなっていないか確認いたします。それから股関節が開いたときに痛みがないかなどもチェックしていきます。
股関節周りの筋肉の硬さや左右差がないか確認して施術に入ります。まずは、全体の筋肉をほぐしていきます。手のひらや指、肘などを使い、筋肉のラインに沿って施術し、痛みが強く出るポイント(トリガーポイント)には指を当て数ミリの圧を加えながら痛みを緩和していきます。
筋肉が緩みましたら、股関節・膝関節・仙腸関節(骨盤中央)の可動域を広げる施術をいたします。例えば股関節なら仰向けになってもらって、脚を施術者の脇で保持し太ももの後ろの膝裏の少し上ぐらいを手で掴みます。反対の手は上前腸骨棘にあてて固定し、脚を踵の方向へ数ミリ牽引します。ソフトな弱い力の手技で、バキバキする施術ではありませんので痛みもなく安心・安全です。
筋肉と関節を調整して姿勢も正して痛みのない生活を取り戻しましょう。